40年以上の現場から|就活写真シリーズ 第1話
学生さんから一番多くいただく質問があります。
「証明写真って真顔じゃないとダメじゃないのですか?」
私の答えは、
「就活写真は真顔で撮ることが目的ではありません。」
企業に『一緒に働きたい』と思ってもらえる第一印象を伝えることが大切です。
📷 実際の撮影現場より

めちゃめちゃ撮りましたネ!



はい、お疲れさまでした、顔疲れたでしょう



こんなに笑って撮影して大丈夫なんですか?



大丈夫ですよ。一緒に見てみましょう。



「えっ」メチャ笑っていたつもりだったのに全然笑ってませんね。
なぜ私たちは「証明写真=真顔」と思っているのでしょう。
それは過去の経験則から生まれた発想だと思います
入試や免許資格試験の時撮影してきた証明写真はほとんど真顔で撮影してきたと思います、運転免許証に至っては座った瞬間1枚撮影されて目があいていればOK!パスポートは笑ってはダメ!中学や高校に来て進学用の写真を撮影してくれる時も目さえ開いていればOK!
証明写真に関しては殆どの人がそんな経験しかしてこなかったからです
では何故証明写真は真顔で撮影するという文化になったのでしょう?
フィルム時代は1枚撮るごとにコストがかかっていました。
だから証明写真は1~3枚だけ撮影するのが普通でした。
その限られた枚数で自然な表情を引き出すことは難しく、
結果として
「証明写真は真顔で撮るもの」
という文化が生まれました。
就活写真を撮影に来店されたお一人に私は30枚以上撮影しています、それは真顔では書類を見た人に何も伝わらないからです。
他人の真顔を見て何か感じる事はありますか?
あるとしたらマイナス要素が多いかもしれません。期限が悪そう・やる気がなさそう・疲れてそう・硬そう等感じ方は人それぞれですが就活においてプラスのイメージを持たれる事は少ないかもしれません。
真顔だけでは伝わらないものがある。相手に自分らしさを伝えるため証明写真として許容される範囲で色々な表情を撮影するようにしています、色々とは言ってもマイナス的な印象を持たれる表情ではなくあくまでプラスの印象を与える表情です。
しかしながら証明写真は真正面で歯を見せてはダメという制約があります(エアライン・アナウンサーを除く)その中での表情作りはみなさんにとって慣れない顔の筋肉の使い方なのかもしれません、そのプラスの印象が何を伝えたいかは人それぞれで違うと思います。例えば 明るく・優しく・知的・出来る感・元気さ 等々。真顔でもしあるとすれば真面目さはあるかもしれません。でも証明写真の範囲内での表情を普通に出した所でふざけた顔にはならないのです、したがって真面目だけが伝わる真顔よりそれ以外のプラス要素が感じられる表情を入れて就活写真は用意したいものです。
私は30枚以上撮影すると先ほど言いました、沢山撮影して撮影が終わると先程の様に言われます
実は、先のやり取りは就活写真の撮影後、本当に多くの学生さんと交わしている実際の会話です。
「えっ」メチャ笑っていたつもりだったのに全然笑ってませんね。と、自分でも驚かれる方が本当に多いのです。
そう実は笑っているようで全然笑って見えていなかったのはお客様ご自身の証明写真って真顔の概念
この概念そのものが表情を出している様で実は出していない、笑っている様で笑っていないという感覚につながっているのだと思います。
では就活証明写真で伝える第一印象とはどんなものなのでしょう?
これも度々学生さんに聞かれます
📷 実際の撮影現場より



印象の良い写真はどれですか?



それは自分がどんな人柄や性格に見られたいかそれに近いものです
人それぞれ顔や性格が違うように就活証明写真の表情に正解はありません。証明写真は目がちゃんと開いていればそれでOK!という概念だからです、実はお客様の中でお顔の証明ではなく、印象への意識がはじまっています



じゃあ真面目と清潔感かな?
真面目が一番にくる学生さんが多いですしかし



清潔感は表情では変わらないよ、じゃあ真顔一番真面目ぽいけど真面目に見せるメリットは?



言われた仕事をちゃんとする
このやり取りも本当に多くの学生さんと交わしています。
しかしながら真面目しか伝わらないデメリットはなんだと思いますか?真面目だけの人ってクラスの中での印象ってどうだった?と質問をすると
「付き合い悪い・喋りにくい・無口・面白くない」等々マイナスの印象は色々出てきてしまいます
「じゃあ明るく見える人は不真面目なの?」「いやそんな事は・・・」
改めて聞くと皆さんが明るい方でと答えられます
学生さんから聞く表情での印象違いをまとめました
| 表情の違い | メリット | デメリット |
| 真顔 | 真面目・言われた仕事をちゃんとしそう | 硬い 無口 元気が無い やる気が少ない 話しづらそう等 |
| 明るい表情 | 明るくてコミュ力ありそう 元気そう 仕事率先してやりそう 会社に馴染んでくれそう等 | 強いて言えばおしゃべり |
貴方ならどちらの人と一緒に働きたいと思いますか?
もしあなたがバイトリーダーで2人の履歴書を見せられた時、真顔の写真の人と明るい印象の写真人とどちらの人なら一緒に上手くやっていけそうと感じますか?
実際の撮影写真で比べてみてください。
下の2枚は、同じ方を同じヘアメイク・服装・背景・撮影条件で撮影したもので全く修正等は入っていない画像です。




違うのは、ほぼ表情だけです。
どちらも同じ方の就活写真です。
真顔の写真が間違っているわけではありません。
でも、表情が少し変わるだけで、写真から受ける印象はこれだけ変わります。
どちらの写真の方が、その人の人柄を想像できるでしょうか
就活写真に正解はありません。
だからこそ、
「真顔だから安心」
という考え方だけでは、自分の魅力を十分に伝えられないかもしれません。
大切なのは、
あなたがどんな人として一緒に働きたいと思ってもらいたいのか。
その第一印象を写真で伝えることです。
40年以上の現場から、就活写真の第一印象についてお話しします。
| 第1話 | 就活写真は真顔で撮ればいいと思っていませんか? |
|---|---|
| 第2話 | 就活写真で本当に伝えるべき第一印象とは? |
| 第3話 | 「皆はどうしていますか?」と聞く学生が増えた理由 |
| 第4話 | この就活写真で何を伝えたいですか? |
| 第5話 | なぜ就活写真は30枚以上撮影するのか? |


