前回の記事では、就活写真に「正解」があるのではなく、
自分がどんな人として相手に伝わりたいのかを考えることが大切だとお話ししました。
ところが最近、学生さんと話していると、本当によく聞かれる言葉があります。
「皆はどうしていますか?」
髪型、メイク、スーツ、そして写真の表情や修正まで。
「自分はどうしたいか」より先に、「皆はどうしているのか」を気にする学生さんが増えました。
なぜ、この質問がこれほど増えたのでしょうか。
40年以上、学生さんを撮影してきた現場から感じている変化があります。
📷 実際の撮影現場より

皆はどうしてますか?



○○さんはどうしたい?



えぇ 他の人はどうしているのと思って



でも他の人とは姿形も考え方も希望する企業も違うよ



えぇ どうしたら良いかわからない?



自分らしくで良いと思うよ、写真だけじゃなくて面接の時こんな感じでと思う方向性が良いと思うよ
「皆はどうしていますか?」が増えた理由
他の学生を見る機会が減った
こんなやり取り、実は以前にはそこまで多くはありませんでした。
私の体感ですが、この質問が増えたのはコロナ以降です。
以前の就職活動では、企業説明会やグループ面接、インターンシップで他の学生と顔を合わせる機会がたくさんありました。
「こんな人もいるんだ。」
「自分に足りないところはここかな?」
「こういう髪型や話し方もあるんだ。」
「この人すごいな!」
学生同士がお互いを見ながら、自分を見直す機会が自然とあったのです。
しかしコロナ以降、説明会やインターンはオンラインが増えました。
画面には企業の担当者はいても、他の学生の様子はほとんど分かりません。
初期の面接もリモートで進む企業が増え、
「他の学生がどんな雰囲気で就活をしているのか」
を知る機会が大きく減りました。
以前は他の学生を見て、自分を客観的に見直す機会がありました。
今はそれが少なくなり、
「自分がこれでいいのか分からない。」
という不安を抱えたまま就活が進んでしまいます。
これらも最近、
「皆はどうしていますか?」
と聞く学生さんが本当に増えた理由の1つだと感じています。
友達同士でも就活を見せなくなった
もう一つ、撮影現場で大きく変わったと感じることがあります。
以前は、同じ大学の友達は就活を一緒に戦う仲間でした
情報を共有し、励まし合い、お互いを高め合う空気がありました。
就活写真も同じです。
撮影が終わると、
「友達にも紹介します。」
「○○ちゃんも来ます。」
「みんなで写真を見せ合いました。」
そんな話をよく学生さんから聞きました。
ところが今は違います。
でも今は「写真を見せ合うなんて考えられない」と多くの学生は言います。
今は、見せないのが普通になりました。
「友達の就活写真は見た事ないです」
という学生さんがほとんど、
友達の写真を見てご来店される方は、以前と比べるとかなり少なくなりました。
同じ大学の友達であっても、就活では「仲間」というより「ライバル」と感じている学生さんも少なくないようです。
だから、他の人がどうしているのか分からない。
そして、
「皆はどうしていますか?」
と聞きたくなる。そんな変化を、撮影現場で感じています。
就活で大切な事は
他の人を見ることも大切です
でも、就職活動で本当に大切なのは、
「皆はどうしていますか?」ではなく、
「私はどんな人として働きたいのか。」
「私はどんな人に見られたいのか。」
を考えることが大切だと感じます
これまでの成功体験や、自分の得意なこと、学んできたこと。
一度それらを振り返ってみると、自分が相手に伝えたい第一印象も少しずつ見えてくるのではないでしょうか。
就活写真も同じです。
周りと同じ写真にすることより、
「この写真で、自分の何を伝えたいのか。」
そこを考えることが、自分らしい就活写真をつくる第一歩だと思います。
では、その第一印象を一枚の就活写真でどう伝えればいいのでしょうか。
第4話では、実際の撮影現場で大切にしている「この写真で何を伝えるのか」についてお話しします。
| 第1話 | 就活写真は真顔で撮ればいいと思っていませんか? |
|---|---|
| 第2話 | 就活写真で本当に伝えるべき第一印象とは? |
| 第3話 | 「皆はどうしていますか?」と聞く学生が増えた理由 |
| 第4話 | この就活写真で何を伝えたいですか? |
| 第5話 | なぜ就活写真は30枚以上撮影するのか? |


