世界中から注目される中東の3大航空会社『カタール航空・エミレーツ航空・エティハド航空』のCA(客室乗務員)になるためには、応募写真が非常に重要です。採用担当者が最初に見るのがこの一枚の写真だからこそ、求められるポイントを正確に押さえ、ライバルと差をつけましょう。この記事では、写真撮影の具体的なポイントをプロが徹底解説していきます
1. なぜ中東エアラインCAの応募写真が重要なのか?
雇用条件もよく世界各国に就航をしている中東エアラインは世界中から応募者がひしめいています、書類選考時に写真がより重要になる要素としては日本国内で審査が行われても最終的な採用判断がそれぞれの本国で行われるところにもポイントがあります。面接時、面接官へのウケが良くても写真の印象が悪いと本国での採用取り消しという事もある可能性があるので、国内CAよりもさらに写真への配慮が必要となります。
これまで多くの中東3社CAの合格写真を手がけてきた経験からのノウハウを解説してまいります
エミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空 3社の特色比較
1. エミレーツ航空(Emirates Airline)
1-1. サービスの特徴
- エンターテインメントシステム(ICE)世界でもトップクラスと言われる機内エンタメを導入。映画・連続ドラマ・音楽・ゲーム・ライブカメラなどコンテンツが豊富で、CAは必要に応じて使い方を案内する役割を担います。
- ラグジュアリー志向の機内食各路線のフードメニューには、中東料理だけでなく「国際線向けにアレンジされた洋食」「アジアンテイスト」など多彩な選択肢を用意。ビジネス/ファーストクラスではワインやシャンパンのソムリエ資格を持つスタッフがペアリングをサポートするなど、食の演出にもこだわりがあります。
- ドバイ発着ハブ運用乗り継ぎ需要が極めて高いため、ドバイ空港での乗り継ぎサポートやラウンジサービスも充実。CAは機内だけでなく地上での乗客サポートを円滑に行うよう訓練されています。
1-2. CAの特徴
- ドバイFCM(Franchise Cabin Manager)による統一教育入社後、ドバイ本社のトレーニングセンターで約6週間の基礎訓練を受講。全世界どこの拠点でも同じマニュアル・サービス基準を遵守するため、絵に描いたような「エミレーツの接客」を学ぶことになります。
- ファーストクラス体験の共有ファーストクラスやビジネスクラスにおけるワンランク上のサービスを理解したうえで、エコノミークラスにもホスピタリティを落とし込む教育が徹底。新人CAでも「全客室で一貫したブランド体験」を提供することが求められます。
- ドレスコード・ユニフォーム女性CAは赤い帽子に白い手袋、男性CAは黒いスーツ(ネクタイは赤が基調)と、非常にアイコニックなスタイル。身だしなみチェックが厳格で、ヘアスタイルやメイクの色味も細かく規定されています。
2. カタール航空(Qatar Airways)
2-1. サービスの特徴
- Qsuite(Qスイート)をはじめとしたシート設計ビジネスクラス「Qsuite」は個室型シートを採用し、「フルフラット+クワッド設置」で欧米路線を席巻。CAはプライベート感を演出しつつも、“一人ひとりへきめ細かく対応する”トレーニングを受けます。
- アラビアンホスピタリティの融合伝統的なアバヤ(頭から被るストール)を取り入れたユニフォームをまとい、「親しみやすさ」と「きちんと感」の両立を意識。機内食は中東料理のほか、地元ドーハの食材を生かしたメニューも提供されます。CAは「笑顔でのアイコンタクト」「必要に応じたレンズ(メガネ)の外し方」など、細かい所作を習得します。
- ワンワールド加盟による連携サービス同アライアンス加盟航空を利用する乗客が多いため、コードシェア便やラウンジ相互利用など、他社との連携サポートをスムーズに行うトレーニングが充実。CAはアライアンス全体のサービスプロトコルも熟知します。
2-2. CAの特徴
- トレーニングセンター(DOH)での総合教育首都ドーハにあるトレーニング施設で約8週間の基礎訓練を実施。特にビジネスクラスのサービスモデルを学ぶことに重点が置かれており、「Qsuiteでのおもてなし」が新規CAの研修カリキュラムに含まれています。
- ユニフォームと身だしなみ女性CAは濃紺のアバヤに薄いピンクのストールを合わせ、フェミニンかつ上品な印象を演出。男性CAは濃紺スーツに薄ピンクのネクタイ。ヘアスタイルはまとめ髪で前髪も横に流すなど細かい規定があり、どの路線でも統一感のあるビジュアルを維持します。
- 語学力と多文化対応CA採用時に英語に加えアラビア語などの基礎が求められるケースが多く、多国籍クルーが協力して対応する文化が根付いています。乗客層も非常に多様なため、「多言語での案内」や「文化的背景を考慮したおもてなし」が日常的に求められます。
3. エティハド航空(Etihad Airways)
3-1. サービスの特徴
- 「ザ・レジデンス」などの超高級キャビンエアバスA380の一等席に位置する「The Residence」は3室のみで専用バトラーがサービスを提供。CAはラグジュアリークラスに応じたプレミアムサービスを学び、そのノウハウをビジネスクラス以下にも応用します。
- 持続可能性(サステイナビリティ)への取り組み可能な限り環境配慮型メニューを導入し、「植物由来の機内食」や「リサイクル素材を活用したアメニティポーチ」などを提供。CAは環境配慮に関する知識を習得し、「乗客へエコ関連サービスを適切に説明する」役割も持ちます。
- 中東+オーストラリア経由のネットワークアブダビをハブに、ヨーロッパ・北米・アジア・豪州の直行・経由便を多数運航。CAは長距離便も多いため、時差対応ケアや機内での健康サポートに関する訓練が充実しています。
3-2. CAの特徴
- アブダビ本社トレーニングセンターでの研修約7週間のトレーニングプログラムでは、ラグジュアリークラス特有の「専用バトラーサービス」や「機内植物由来メニューの説明手順」など、選別されたプレミアムな演出技術を学びます。また「サステナブルホスピタリティ」に関する教育が他社よりも手厚い点も特徴です。
- ユニフォームと身だしなみ女性CAはアイボリー系の服にゴールド系のスカーフを合わせ、高級感と品格を強調。男性CAはチャコールグレーのスーツにゴールドのネクタイが基本。制服の細部にはUAEの伝統文様を取り入れつつ、モダンなデザインを両立させています。
- サービスプロトコルの多様性ファースト/ビジネス/エコノミーでのサービスプロセスが明確に分かれており、特にラグジュアリークラスの「専用バトラーサービス」は専門のバトラー資格研修も必須。一般CAでも、ビジネスクラス就航時に上級サービスを応用できるよう共通言語として学びます。
4. 3社の比較ポイント
項目 | エミレーツ航空 | カタール航空 | エティハド航空 |
---|---|---|---|
CAの訓練期間 | 約6週間(ドバイ本社トレーニングセンター) | 約8週間(ドーハ本社トレーニングセンター) | 約7週間(アブダビ本社トレーニングセンター) |
ユニフォーム | 女性:赤い帽子+白手袋+赤スカーフ男性:黒スーツ×赤ネクタイ | 女性:濃紺アバヤ+薄ピンクストール男性:濃紺スーツ×薄ピンクネクタイ | 女性:アイボリー×ゴールドスカーフ男性:チャコールグレー×ゴールドネクタイ |
機内エンタメ | 自社開発の「ICE」システム(4,500以上のコンテンツ) | 最新型4Kスクリーン×多言語コンテンツ | 「E-BOX」システム(4,000コンテンツ+機内Wi-Fi) |
食事の特徴 | 中東+国際料理を幅広く提供、ワインペアリング対応 | 中東料理+地元ドーハ食材活用、Qsuiteでの個別オーダー対応 | ラグジュアリークラスは専任バトラーサービス、サステナブルメニューあり |
サービスのブランド基準 | 5つ星評価、ドバイ発ハブ運用を活かした一貫性重視 | 5つ星評価、ワンワールド加盟を活かしたグローバル連携重視 | 5つ星評価、ラグジュアリーノウハウ+サステイナビリティ重視 |
CAの求められる能力 | 統一マニュアルに基づく高い一貫性・ホスピタリティスキル | 多文化対応能力(多言語・アラビア文化理解)、Qsuite運用知識 | プレミアムサービス技術(バトラー対応含む)、エコ・サステナビリティ知識 |
求められる写真のポイント
ここでは特に募集採用の多いエミレーツ航空とカタール航空の写真の違いについてみてみましょう、特にカタールは2025年は驚くほど多く日本での採用活動を行っています
1. エミレーツ航空(Emirates Airline)応募写真
エミレーツの場合国内での応募の場合は白背景の上半身写真と全身写真が求められます。
身体や顔の方向は正面で笑顔の写真が望ましいとされています
口を閉じた写真の場合歯ならびが悪い、銀歯があるなどマイナス面を隠していると思われる可能性がありますので、しっかりとした笑顔を自然にできる様に前もって練習をしておくのが望ましいと思います
また全身写真では制服から出た手足等にタトゥーや大きな傷や欠損が無いかなども見られるようです。
エミレーツの場合全身写真も白背景を求められます


国内でのエージェント(エアラインスクール等)を使用した募集の場合はこの様な写真が必要になります
国外での留学先等でインターナショナルの募集に応募する場合は下の様なスナップ写真の提出を求められる事もある様です


2. カタール航空(Qatar Airways)応募写真
カタール航空ではエミレーツとの大きな違いとして水色背景が好まれるとされています。また最終提出の全身写真でま背景色から写真サイズや身体のサイズまでを合わせた写真が求められます。服装の規定などもエミレーツとは異なりますので注意が必要です。


全身写真の比率や頭や足下の余白等指定がある為、注意が必要。またカタールは最終提出するこの全身写真で採用見送りの可能性があるのでしっかりと対応しましょう。面接終了後メールが来て48時間以内に写真のアップロードを求められるので事前の準備は必須、但しレギュレーション変更があれば撮り直す事も
注意するべきポイントまとめ
- 各航空会社のレギュレーションに注意が必要。募集時や審査時に求められる写真が変わる場合があるので注意
- 中東3社で競い合っているので使い回しを気づかれないように、各航空会社の好みに合わせて合確率アップ
- 各社共タトゥー・傷・欠損・O脚・歯並び等は気にするので対応できるものは事前の対応が望ましい
- 全身写真では膝は見せない (イスラム圏なので過度な肌の露出はNG)
- インナーはカットソーもしくはスキッパーのブラウスで
- 撮影時パンプスは7cmがベスト
- 航空会社に合わせたメイク及びリップカラー
- スカート丈膝上はNG
中東CA合格に近づける裏技
変えられる背景色
エミレーツとカタールだけで見ても背景色の違い等同じ写真では使用しにくい感じもあります。
そこで当スタジオでは背景色の違いは変更できる撮影方法を使用しています。
これにより1つの写真で青と白の両方の写真を手に入れる事も可能です
特にカタール航空の場合通知が来て48時間以内に全身写真の提出を求められます、この提出に間に合わないと就職意思がないものとされ折角のチャンスを逃す事になってしまいます、そのため前もっての準備として全身写真を撮影しておくのが良いのですがただ時折微妙に撮影方法のレギュレーションを変更してくる場合もあるのが難しい所です。


上の写真の様に背景を変える事が可能です。(必ず撮影前に変更する可能性がある事をお伝えください)
中東用スカート丈と立ち方
先にも書きましたが中東では膝上のスカートはNGです。ところが普段みなさんがお持ちのスーツは膝が少し見える長さぐらいが主流ですのでそのままで撮影をすると多くの場合膝が見えてしまいます。
この事から当スタジオでは画像修正によりスカート丈を伸ばす作業も無料でしております。もちろん本来はレギュレーションに見合うスカートをご用意されるのがベストですが、間に合わない・見つからない場合はこの様な方法もございますのでご安心ください


なるべく足の間に隙間が狭くなるように立ち方の指導を行い、画像修正でスカートの長さを伸ばし膝を隠している。
画像修正のみで変えると不自然になってしまうので立ち方等が大事になってくる
夢に近づくサポート
スタジオで出来る事
当スタジオでは過去に多くの中東CA合格者を出している経験から、ご来店いただいたお客様には経験上で知り得た情報を惜しみなくお伝えしております。ご来店の際何かお聞きになりたい事があればお気軽にお尋ねください。
またエアライン各社CA募集情報も掲載
でももっと詳しく専門的なサポートが欲しいという方への心づよい方がいらっしゃいます。
中東に特化したエアラインCAサポート
YOUR JOURNEY
以前当スタジオでCA応募写真を撮影されEmirates AirlineでCAを経験し現在CA受験サポートで素晴らしい成果を出されているエアラインアドバイザーです。通常のエアラインスクールの様に高額な授業料金ではなく必要な期間様々なエアライン受験サポートを受ける事ができます。わずか2年半も中東3社だけではなく様々な航空会社で360名ものCAさんを合格に導いているYOUR JOURNEY で不安や悩みを相談すると、より自信をもってエアライン就活に望めると思います。
